住居学

・フレキシブルな住まい

 家族の最小単位は夫と妻の二人ですが、子供や両親等の介護で増えることはもちろん、子供の独立に伴い二人に戻り、最後には一人になる。そのことまで想定し空間は時間によって求められるカタチが変わる。

 広さの目安は家族の年齢×㎡   ※例:夫(33)、妻(30)、長男(5)、長女(3)=71㎡

                  ※時価と建物の価格は同額が望ましい

 

・風通しと日当たり

 一番の優先事項はこの二つである。ジメジメした空間は精神衛生上も良くない。

 夏どんなに暑くても風速3mあれば半日乾く。たばこの煙がなびき、風見鳥がやっ と動く程度でいい。風通しをよくするには南側と北側に同じ面積窓をとる。

 

・庭を共有する住み分け

 庭を通路で結ぶ二世帯住宅、祖父母が亡くなればそこに子家族が住む。中国では飛車孫まで四世代が住むのがめでたいとされている。しかし玄関と台所は分けるべる。

 

・デザイン優先の弊害

 丸窓、四角窓、六角窓が互いに不釣り合い。外側は漆喰であるが壁、柱、玄関、縁どりそれぞれ材料が異なり気持ち悪い。建築上さしたる必要もない家の正面の手すり、妙なくぼみ、異様な突き出しやカーブ

 →土地は人の歴史の座であり、帰属感を持たせてくれ、恩義の場であるべき

 

・老後こそ離れを活用

 昔の家督を長男に譲ったご隠居のように奥の離れの縁側から庭を眺め、親しい友人は庭伝いに縁側に座りお茶をすする。一人になりたい反面、友人や家族とも繋がりたい